今年度実施する映画制作プロジェクトのキックオフを行いました。久々の再会やはじめましての挨拶を済ませ、怒涛の1日がスタート。いくつかの段階を踏みながら、映画の軸となるプロットを組み立てました。骨組みからつくるチーム、登場人物の設定から固めていくチーム、さまざまな角度からプロットを練っていきます。以下、スタッフ2名による写真レポートです。

”ストーリーを考えて、演じてみて、を繰り返した1日の終わりには、ぎっしりとメモされたふせんが部屋のあちこちに落ちていました。”［写真・テキスト：あゆみ］

“「語り」を「会話」に落としこむワークショップで披露された即興劇は、これから生まれるであろう映画を予感させるものでした。”［写真・テキスト：阿部］

本プロジェクトは、春の部、秋の部、冬の部という3つのシーズンで制作を行います。今回は「春の部」のDAY1。前回のキックオフで組み立てたプロットに対して、メンバー全員で話し合いながらキャスティングを決定。メンバーたちは、演出部、俳優部、技術部、美術部に分かれ、それぞれに準備を進めました。以下、メンバー2名による写真レポートです。

”演出部作戦会議で、音声の収録に集中しています。体力が必要です。”［写真・テキスト：Shiki］

”参加者の皆がそれぞれ個人の日常を持ちよって映画を作るからこそ、当然のように意見が割れる。互いの真剣な姿勢にどことなく信頼感を汲み取れた1日。”［写真・テキスト：Takeru］

今回は「春の部」のDAY2。シナリオの方向性が固まってきた段階で、リハーサルをして実際に演じながら細かい部分を詰めていきます。即興で生まれたセリフや、それに応じた設定の変化を皆で議論しながらだんだんと“映画”ができあがってきています。以下、プロジェクトに伴奏しているプログラムオフィサー2人による写真レポートです。

“リハーサルを重ね、意見を出し合いながらブラッシュアップしていく様子が印象的でした。トラブルがあっても互いにカバーし合い、それぞれの担当班を意識しつつも連携をとり、撮影に向けてみんなの熱が一気に高まっていった回でした。”［写真・テキスト：小山冴子］

“まちを歩き、演じ、テスト撮影を繰り返すメンバーたち。本気になればなるほど、やりたいことも言葉も揃わなくなるけれど、それはいいものをつくりたいという気持ちが表れている瞬間だなと思う。”［写真・テキスト：川満ニキアン］

「春の部」のDAY3、4。2日間の撮影に入ります。とあるオフィスをロケ地としてお借りして、キックオフからこれまでにつくりあげてきた春の部のシナリオをもとに撮影を進めていきます。以下、メンバー2人による写真レポートです。

“私たちは全力を尽くして撮影現場に臨みました。美術部として、毎回の道具の状態を確認し、照明が正しくセットされているかを非常に細かくチェックする必要があります。例えば、前日の弁当箱を正確に再現するために、最後のカットで弁当箱の中のご飯の形まで細かく確認しました。”
［写真・テキスト：Sherry］

“1. 電子レンジの内部から外を見渡すカットのために、段ボールで作った電子レンジを作りました。紙製の電子レンジの中にカメラを設置し、電子レンジのドアを取り外して段ボールにテープで固定しました。
2. 翌日、撮影を開始する前に、演出チームが俳優チームと一緒に脚本や演技の部分を修正していました。
3. 撮影チームの一員として、ずっと演出チームと撮影角度についてコミュニケーションを取り、脚本に基づいて主人公の表情をキャプチャし、ピンとを合わせる位置を調整し、何度もテスト撮影と本番撮影を繰り返しました。”［写真・テキスト：BIANKA］

「春の部」の最終日。撮影を終えたメンバーたちは、撮影素材を簡単に繋げた“ラッシュ”を確認し、撮影を振り返りつつ今後の編集方針を議論します。また、同時に次のシーズンである「秋の部」のプロット制作もスタート。以下、運営スタッフ2人による写真レポートです。

”東京のある夜に、ある会社で起こった物語を一緒に振り返りました。そして、別の夜に別の場所で新たな物語がまた始まります。”［写真・テキスト：テイ］

”そうです。毎度のことながら映画制作の過程には、大小さまざまな困難が立ちはだかります。
撮影場所が見つからない、シナリオが定まらない、天候が悪い、機材の不具合、誰かさんが風邪ひいた……春の部は、なんとか乗り越えたかな？
さて、これから始まる秋の部では、どんな困難が待っているのでしょう。”［写真・テキスト：森内康博］